コンテンツのトップページへ 髭達磨・薮田織也のプチ日記
 2006年 06月 16日 金曜日 風景写真をミニチュア風に加工する
 
期更新をサボっているのにも関わらず、突然のように更新する「髭」です。皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか? さて、本日 ( 6 月 16 日) のことですが、愛すべき読者から次のようなメールをもらいました。

 とある SNS のコミュニティで 「 ミニチュアに見える実写写真 」 が話題になっています。どういうものかと言いますと、本城直季さん風の写真を Photoshop で作るのにはどうすれば? という内容です。私もチャレンジしているのですが、どうしても上手くいかなくて悩んでいます。できれば、スタジオグラフィックスさんで取り扱ってほしいなぁ〜と思います。
何かコツがあるはずなのですが、手持ちの写真で上下をぼかしただけでは全然できませんでした…。 from (ちひろ)さん

 本城直季さん? 誰だろうと調べてみると…、都市や建物を、まるでミニチュアを撮影したかのように撮るという、変わった作風の写真家だということ。で、実際にその作品を見てみると、「えっ? これが実写?」 と驚きます。風景写真なのに、ミニチュアのマクロ撮影のように見える! 実際の本城さんの作品を見ないと、どういうことなのかわかりづらいかもしれませんが、まっ、右上の写真のような感じなんですよ。もちろん、この写真は本城さんの作品ではなく、髭が Photoshop で作ったものです。こんな写真と本城さんの作品を比べたら、彼のファンに怒られそうですけど、許してくださいな。

 で、 メールをくれた「ちひろ」さんは、本城さんの作風を、Photoshop で作るというのが一部で流行しているので、その方法を本サイトで掲載してくれというわけですね。


*1 普通、風景写真というのは遠景、つまりカメラからずっと遠くの被写体を撮るわけですから、ワーキングディスタンスが長くなって、写真全体にピントが合うものなんですね。で、逆に建物のミニチュアを撮る場合は、被写体とカメラがかなり近くなりますから、ワーキングディスタンスが短くなり、被写界深度が浅くなることで、ピントが合う範囲が狭くなる、つまり、写真の周囲がボケるわけです。

 
▼写真1  
Clickで拡大
熊本城の天守閣から撮った風景写真を、ミニチュア写真風に Photoshop で加工してみました。ミニチュアに見えますか? サムネイル写真をクリックして大きな写真を表示して、確認してみてください。



速、作ってみました。過去の自分の作品の中から3つほどの風景写真を引っ張り出し、あーだこーだやってみて、右上のような写真ができたわけです。メールをもらってすぐに作ったので、かなり荒削りですけど、まぁ、なんとかミニチュア写真に見えるかな?と。

 なぜ、この写真がミニチュア写真に見えるのかといいますと、まずは被写界深度が浅い(*1)、というのが第一のポイントですね。第二のポイントは、ディテール(細部)が(わざとですけど)粗くなっているという点。第三は、色が(これもわざとですけど)鮮やか過ぎるということです。他にも何点かポイントがありますが、大体この3点だと思います。


P
hotoshop に慣れ親しんでいる人なら、上記した3点で、どうやればいいのかがわかるかと思います。でも、髭はとぉ〜っても優しいオヤジですから、ちひろさんのためにも、この作成手順をくわし〜く解説しちゃおうと思っています。でも今じゃないです。(おいっ) 手順解説って、結構大変なんですよ。サンプルを作るのに比べると、めちゃくちゃ時間がかかるんです。でも 、ちひろさんのために頑張りますから、待っていてください。多分、近日中に、「 写真レタッチ講座 」 か、「 Photoshop Tips & Manual 」 で公開すると思います。乞うご期待!

開しました! 2006 年 6 月 21 日更新の、「 Photoshop Tips & Manual 」 で、「 風景写真をミニチュア写真に加工するには 」 を紹介しています。ご覧ください。



…某カメラメーカーの仕事の合間に、「ちひろ」さんが女性であることを祈りつつ執筆……
 
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